『出会いの形‥✨』🌸6

 

綾は中学2年生の時、両親が離婚し父親の方に渡る事になりました。

 

その事で周りからちょっとしたイジメもあり、更に父親からは十分な愛情も与えられずに今日まで生きてきた女の子である。

 

1番の友達だった子も自然と離れていった事で綾の中で人に対して深く感情を入れる事を辞めてしまいました。

 

なので、高校に入ってからは表面上では楽しそうにしているが心の中では何も感じていない、一応、上部だけの友達は山ほどいたが自分の心の内を打ち明けられる本当の友達は1人もいない。

 

 

しかし、あのチラシ作りの帰り道、真と道と会話をしていた時は自然と心から笑えている自分に気づき戸惑っていた綾であった。‥

 

綾の中ではあの2人と話している時は自分が自分でいられる‥

 

 

−−体育祭

 

今日は待ちに待った体育祭。

 

(‥あーめんどくさいな‥別に応援なんかしたくないのに‥)

 

と綾は1人応援席で心の中でそんな事を思っていたら思いがけない映像が飛び込んできた。

 

(‥えっ‥あれ道さん!‥めちゃくちゃ足速っ!!)

 

綾は帰宅部の道がぶっちぎりで200m走を1着でゴールした事に驚いていた。

 

綾の友達ゞ「‥えっあの人、陸上部の人より速いって‥凄くない綾?」

 

綾ゞ「‥えっ‥うん‥。」

 

友達ゞ「‥あの人、顔ちょっと怖いけど普通にイケメンだよね?」

 

綾ゞ「‥うんそうだね。、」

 

綾は何故か凄い動揺していた‥

真剣に走ってる道の顔が普通にカッコ良かったからである。

1着でゴールしたからとかではなく‥

 

(‥なんだろう‥凄いイメージと違う人‥クールそうに見えてたのにあんなに真剣に‥)

 

 

−−昼休み

 

(‥あー何か教室にいると他のクラスメイトとの温度差が凄いからどっかで時間潰そう‥)

 

そう思い綾は教室からそっと出て中庭に向かおうとした時、食堂の横の自動販売機に道がいた。

 

綾ゞ「‥あっ道さん!」

 

何も考えずに綾は道に話しかけていた。

 

(‥えっ無意識に話しかけてちゃった‥けどどうしても話がしたかった‥)

 

そこから道とどうでもいい話をして別れた‥

 

(‥私何がしたかったんだろう‥自分でもよくわかんない‥けど、道さんといると凄く安心する‥)

 

 

−−体育祭終了後

 

綾の携帯が鳴った。

 

田中から体育館の裏に来てほしいという内容であった。

 

綾は体育館裏に着くや否、田中に強引にキスされた。

 

咄嗟に綾は田中を、突き飛ばしその場から逃げた。

 

 

(‥えっほんと意味わかんない‥助けて‥。道さん。)

 

 

‥(続く)