『出会いの形‥✨』〜

 

あの出来事から数週間経ち道もその事を頭の隅に追いやられそうになっていた頃‥

 

2階の教室からいつものように外で体育の授業をしている他クラスを見ていた時‥ハッと息を呑んだ‥

 

道ゞ「‥あの子だ。」と呟いてしまった。

 

その子はたぶん持久走で運動場のトラックを走っていた‥

その子はやはり断トツで足が速いわけでもなくめちゃくちゃ遅いわけでもない順位で走っていた。

‥客観的に見ればただの普通の女の子。

 

しかし、道にはその子がとても輝いて見える‥訳がわからない‥

 

そうなってしまうとあの子の事で頭がいっぱいになっていた‥名前なんていうだろ?‥どんな声してるんだろ?‥部活とかしてるのかな?‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

‥彼氏とかいるのかな?‥‥

 

これは一目惚れ?‥

 

‥その授業が終わるや否や昔から仲のいい上辺だけの友とは違う本当に信頼してる友達、真(しん)に

 

道ゞ「‥真!ちょっとあの子お前知ってる?」

 

道は体育の授業が終わり自身の教室に帰るため運動場を後にしようとしているあの女の子を指差して真に訴えかけた。

 

真は、いきなり慌てた様子で駆け寄ってきて強引に腕を掴まれ窓際に引っ張られてそんな事を言われて数秒困惑していたが一言‥

 

真ゞ「‥あーE組の田中の彼女じゃん。」

 

道ゞ「‥‥。」

 

 

 

 

 

‥(続く)2