『出会いの形‥✨』~-

 

道ゞ「‥おい!真、どういう事やねん!」

 

昼休みが始まるや否や道はずっとニヤニヤしている真に怒鳴りつけた。

 

真ゞ「‥えっどうしたん?道?そんな怖い顔して?いや、お前は元々人相が悪いか。」

 

このクソ野郎が‥

 

道ゞ「‥とりあえず説明しろや!」

 

また、真がはぁーとため息をつき、やれやれと言った感じで話だす‥

 

真ゞ「‥なんかお前ずっと吉谷さん見かけるたびに苦しそうな顔するからしゃあなし力になってやろうかと思って!‥で、どうやった?」

 

‥真の優しさに素直に頬が緩む‥ありがとう。

 

道ゞ「‥火曜、一緒にチラシ作りする事になった‥。」

 

真ゞ「‥えっマジかよ?良かったじゃん!‥ん?けどちょっとまずい気もするけど‥まっいっか!」

 

‥そう、2人きりがちょっとまずい気がする‥そこで道は思い付いた!、、、、、、、、、、

 

道ゞ「‥真!マジで頼むから火曜、一緒にチラシ作りに参加してくれ!」

 

真ゞ「‥えー‥まぁー俺のせいでもあるから‥けど、今度ジュース奢れよ!」

 

‥真的にも流石に2人はまずいと思ったのかこの提案に応じてくれた。

 

 

 

 

 

 

----火曜日の放課後----

 

‥道と真は隣の校舎の吉谷綾がいるG組のクラスに向かっていた。

 

真ゞ「‥お前、顔怖いって!」

 

道ゞ「‥えっ嘘やろ?」

 

真ゞ「‥‥‥どういう返しやねん‥緊張しすぎやろお前‥」

 

っていう会話していたらあっという間に吉谷綾のクラスに着いてしまった‥真は何食わぬ顔で扉を開け入っていく‥それに続き道も‥放課後であったが疎らに教室には生徒がいた。

教室にいた生徒はいきなり入ってきた道と真に驚き一瞬静まり返ったが数秒後には何もなかったかのようにまた喋りだす生徒達‥

 

真と道で教室を見渡す‥あっ、、、窓際の奥の席に吉谷綾はいた。‥道は内心「‥俺と同じ席じゃん。」と思いつつ真の後ろをついて行き彼女の席の前で声をかける。

 

真ゞ「‥吉谷さん!ごめん前は無理な提案しちゃって。‥」

 

と真が綾に話しかける‥綾はチラシのイラストを真剣に考えてたらしく真が声をかけるまで俺たちの存在に気付いてなく凄くビックリした様子だった。

 

綾ゞ「‥いや、私は全然大丈夫だよ。それより真さんも来てくれたんだね!ありがとう。」

 

道も綾に恥ずかしそうに会釈をする‥

 

真ゞ「‥まぁー俺はこいつの保護者みたいな感じできただけだから。」

 

と道の肩をバンバン叩きながら言う‥ちょっとイテーわ‥綾は凄く暖かい目で俺らぁを見ていた。

 

 

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一応、チラシは完成した‥やはり綾は書道部という事もあり凄く字がキレイだった‥真といえば作業中ずっとスマホいじってるだけであった‥まぁーええけど。

 

真ゞ「‥2人共お疲れ様!俺、みんなの飲み物でも買ってくるわ!」

 

と言い教室は去って行った。‥いやいやまた2人っきりかよ‥緊張する‥何喋ろ〜‥と考えていたら綾が口を開く。

 

綾ゞ「‥道さんと真さんって凄い仲良いんですね!」

 

道ゞ「‥えっそうかな?‥まぁーあいつとは小学の時からの仲だからかな‥」

 

綾ゞ「‥えっそうなんですか!幼馴染なんですね!ずっとクラスが一緒とかなんですか?」

 

道ゞ「‥いや、クラスは高校になって初めてかな‥真とは小学3年の時、野球のクラブチームが一緒で最初、お互い誰ともキャッチボール相手がいなくて‥残りもの同士でキャッチボールした事から自然に仲良くなった感じかな‥」

 

綾ゞ「‥へーなんかドラマみたいですね。」

 

とクスクス笑いながら綾は言った。

 

道ゞ「‥あいつはどんな時も俺の味方でいてくれる1番の友達かな。」

 

照れ臭そうに鼻を擦りながら言った。

 

 

 

‥それを教室のドアのカゲで3人分の缶ジュースを握りしめながら、「あのアホがっ」と照れ臭そうに呟いた真であった。

 

 

‥(続く)6