『出会いの形‥✨』真編~卒業🌸
−−卒業式当日の朝の教室。
クラスメイトは仲の良い友人と写真を撮ったり思い出話に花を咲かせている中、ある2人は深刻な面持ちで携帯を凝視していた。
道ゞ「‥真‥何て吉谷さんに連絡したらええやろ?」
真ゞ「‥ん〜‥もうストレートにどこどこに来てくださいで良いんじゃね?」
道ゞ「‥バリ適当やんお前!」
真ゞ「‥いや、もうそれしかないやろ?‥てか、何か回りくどい言い方はキモいやろ?」
道ゞ「‥まぁーそうか‥とりあえず卒業式終わった後、中庭に来てくださいでええか?」
真ゞ「‥これで無視されたら終わりやけど‥とりあえず送ってみたらそれで!」
‥指を振るわせながら文字を打つ道。
−−数分後。
綾から返事が帰ってきた。
「‥分かりました。」
道と真は少し一息つく。
(あーこれで返事帰ってこんかったらマジでどうしよって思ってたけど第一段階クリアやな‥あとは道次第やな‥。)
−−卒業式
(‥何かあっという間な3年間やったな‥これ終わったらほんまに皆んなとお別れか‥寂しいね〜‥けど、何やかんやあと5年、10年経てば凄い良い思い出として残っていくやろな。‥まぁーあとは道の件が上手く着地してくれたらな〜)
とほとんど可能性の低いモノをまだ祈っている真であった。
−−卒業式終了後。
道が走り出すのを見た真はすかさず道の腕を掴んだ。
真ゞ「‥教室で待ってるから。」
と涙目で強く道に訴えかけた。
‥先に教室に戻った真は他の生徒から一緒に写真を撮ってくれなどといった卒業生特有の行事に埋もれてしまい道の事を考える暇も無くなってしまった。
−−−30分後。
やっと落ち着き、真は自身の席に戻り少し休憩していた時‥突如、道が教室に現れた。
真は「おっお疲れ」と道に声をかけようとしたが道から驚きの言葉飛び込んできた‥
道ゞ「‥真!‥綾と付き合う事になった!」
(‥ん?‥こいつは何語を喋ってるんや?‥綾と付き合う?‥ん?‥どういう事や?‥パニック。‥‥‥てか、えーーーーーーーーーーーーーー!嘘やん、、、、、、、、、、)
真ゞ「‥えっほんまに?」
道ゞ「‥うん!」
(‥こんなキラキラした目で言うてるからほんまか‥けど、ほんまにえーーーーーーーーーーーーーー!なんですけど、、、、、、、、、、)
真は道から綾が数ヶ月前に田中と別れた事も聞いた。
‥思ってもみない展開になった事に最初は困惑していたが最後は道と抱き合い一緒に涙を流し喜んだ。
高校3年間最後ステキな思い出が出来た真であった。
‥(終わり)真編。