『出会いの形‥✨』~🌸
---卒業式当日の朝---
道ゞ「‥あー遂にきてしまった‥はぁ~」
道は昨日の夜からどうやって告白しようかと考えていたらもう朝になっていた‥
そもそも何て伝えよ‥。
考えれば考える程、答えなんか見つからない。
---卒業式が始まった‥
‥周りは泣いてる奴も居れば、ソワソワしてる者がいる異様な雰囲気だった。
‥道は卒業式など、どうでも良かった‥もっとビッグイベントが迫っているからだ。
一応、朝、真ともう1度話し、卒業式終わった後数時間、自由時間が設けられている‥そこで人気の少ない中庭に呼び出し伝えるという作戦にする事が決定した。
朝、真が見てる前で吉谷綾にLINEで‥‥‥‥‥
「‥いきなり、申し訳ないけど卒業式、終わったら中庭に来てください。」
と送った、、、、、、、、、、
----数分後
「分かりました。」という綾から返信があった‥
‥心臓がはちきれそうだった。
その様子を見ていた真が‥
真ゞ「‥今日、最後やぞ‥」
と道にしか聞こえないそよ風のような音量で言った‥
---卒業式終了。
‥ぞろぞろと卒業生、在校生、保護者などが体育館を去る中、道は中庭へ走っていた。
道が体育館を出る直前、真に腕をガッと捕まれ‥
真ゞ「‥教室で待ってるから。」
と笑顔で道を勇気付けるかのように送り出してくれた!
‥ありがとう真。
‥やはりまだ、3月という事もあり外は、凄く寒かった‥
今、綾を中庭で待ってる‥あー寒い‥カイロを手の中でカシャカシャと温めている‥‥あっ‥
吉谷綾が小走りでこっちに向かっていた‥なんか少し俯いてる様だった。
綾ゞ「‥ごめん待たせちゃって!」
道ゞ「‥いや、俺の方こそこんな寒い中呼び出してごめん。」
綾ゞ「‥それは全然平気だけどどうしたの??」
‥フーと一息付き、数秒間を置き言葉に想いを込める。
道ゞ「‥吉谷さんには彼氏がおる事は分かってて伝えるけど‥‥‥‥‥最後まで聞いてほしい。‥初めて見かけた時から今この時も好きです!」
‥何か心の中で引っかかってた物が解けていた。‥あーこんな事言われても困るよな‥ここにきてめちゃくちゃこの場から去りたい言動に駆られたがとりあえず綾の返答を待つ‥答えは分かっているが‥
綾ゞ「‥‥‥‥。」
‥沈黙‥あーやばいいきなりこんな事言われてめっちゃ引いてるやろな‥。とりあえず道が言葉を出す‥
道ゞ「‥ごめんこんな事いきなり言われても困るよね‥今日、吉谷さんと会えるの最後だし『好き』っていう気持ちだけでも伝えたかっただけだから。」
‥こんなんただの自己満だよな。
綾ゞ「‥‥‥?」
‥ん?何か綾の様子がおかしいぞ‥俺をずっと見て「それで?」みたいな顔で見てくる‥えっどないしたらええの?と少しパニックになる‥
‥クスクスと、綾が笑い出す。
綾ゞ「‥私も好きだよ。」
道ゞ「‥えっ?。」
‥道は(気持ちは嬉しいけど彼氏がいるからごめんなさい。)って言われる想定だったので思考回路が停止する‥
綾ゞ「‥私の事は好きだけど付き合ってはくれないの?」
‥はい?この子は何を言うてるだ?‥
道ゞ「‥いや、けど吉谷さん田中君と付き合ってるんやろ?」
綾ゞ「‥3ヶ月前ぐらいに別れたよ。‥」
‥えっ何この展開、まさかの両思い?
道ゞ「‥えっほんまに?」
綾ゞ「‥うん。‥私も道君の事想ってたよ」
‥中庭の桜の木の下で道は綾を抱きしめていた。
道ゞ「‥俺と付き合ってほしい。好きだよ。」
綾ゞ「‥はい。‥私も好きだよ。」
と道の背中に手へを回し抱きしめ返した‥
--桜の花びらが道と綾を包んでいた。---
‥(完)